出湯能力について

一般家庭用の給湯器には、10号・16号・20号・24号の種類があります。
この号というものは給湯機器の出湯能力をあらわす単位です。
この号数とは、水温プラス25℃のお湯を1分間に何リットル出せるかを示すものです。

たとえば、水温が17℃のとき42℃(水温プラス25℃)のお湯をつくる能力は、
10号給湯器 ⇒ 10リットル/分
16号給湯器 ⇒ 16リットル/分
20号給湯器 ⇒ 20リットル/分
24号給湯器 ⇒ 24リットル/分

 

冬場の水は非常に冷たく、水温が10℃以下になります。
水温を5℃としてプラス25℃焚き上げても30℃にしかなりません。最適温度を42℃とするとプラス37℃を沸き上げなければなりません。
それでは実際に、どのくらいの出湯能力になるのかといいますと・・・

例)冬場の給水温度が5℃、設定適温が42℃の場合:
10号 ⇒ 約6.8リットル/分
16号 ⇒ 約10.8リットル/分
20号 ⇒ 約13.5リットル/分
24号 ⇒ 約16.2リットル/分

出湯量が3割強減少しています。

冬場にお湯の出が悪くなるのは、水温の低下が原因であることがわかります。
夏場は水温が高くたっぷりのお湯がでるため、20号と24号の違いを感じることはありません。(単水栓の場合:たとえばシャワーだけ使用)
冬場の出湯量を参考に能力を選択してはいかがでしょうか。

号数の数字が大きいほどお湯がたっぷりと使えます
給湯器の交換を検討されている方、給湯能力に不便を感じなければ、今お使いの給湯器と同じ能力をお勧めします。
給湯能力にご不満のある方は、ワンランク上の能力を選びます。
ただしマンション等集合住宅にお住まいの方は、管理組合規定により能力UPを禁止している場合があります。管理人様にご相談ください。

上記は、給湯器本体の性能を示すものです。
お住まいの配管条件(配管長・配管径・配管経路)・給水圧等の条件で、さらにはシャワーヘッド・蛇口の抵抗で、給湯能力が低下する場合があります。